先日、とある患者さんから「ミラーセラピーを試してみたい」と言われました。
色々な情報を得ていく中で、ミラーセラピーの存在を知ったようでした。
私は、病院勤務していた時に少しだけ触れたことがありましたが、実際に介入の中で使用したことはあまりありませんでした。
ミラーセラピーとは、ミラーボックスという箱の中に立てられた鏡に非麻痺側上肢の動きを映し、その動きを見て、麻痺側上肢の筋運動感覚を生じさせるリハビリ訓練方法です。
元々は、上肢切断患者に生じる”幻肢痛”の治療法として有効性が報告されたものですが、その後脳卒中片麻痺患者にも応用されその有効性がいくつか報告されています。
ただ、どの位の時間・頻度で・期間実施することで効果が得られるのかなどに関しては、まだ明確になっていません。
今回、当事者の方から希望があったので、私が作成して実践してみることにしました。
ミラーボックスはスーパーで余っている段ボールと鏡があれば作成できます。
<作成方法>
・段ボールは、両手が入るように丸くくり抜きます
・両手の間に鏡を非麻痺手側に向けて置きます
以上です
あとは、鏡に映った非麻痺手を動かすと、麻痺手も一緒に動かしている感覚が得られます。
実際に実施してみた当事者の方のフィードバックです
・頭を使っている感覚がある
・最初は鏡に映っているのが麻痺手だと思い込むのに時間がかかる
・数分動かしていると、麻痺手が動いている感覚が得られる
以上のような意見がありました。
実際に麻痺手に動きがなくても、動いている手(鏡に映っている手)を見るだけでも神経細胞は活性化するという報告もあります。
今回のフィードバックもを受けても、継続してみて変化を見てみたいと思いました。最終的には自宅でのトレーニングにしても良いかもしれません
また、経過報告もしたいと思います
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